2014年5月18日日曜日

iPhoneのテザリングで有線LANに接続する方法

我が家では長いこと固定回線を契約しないで、WiFiルータ一台で固定回線の代わりとして使ってきました。
iPhone 5Sに機種変更したのでテザリング機能を使って、固定回線の代わりとして使うことにします。

なんでこんなことする必要があるの?と感じる方もいると思うのでざっとメリットを上げてみます。

メリット


・インターネットの回線料金を節約できる
7GBの制限がありますが、iPhoneをインターネット回線としてつかえるので、インターネット固定回線の契約が不要になります。
結果、毎月掛かっていたインターネット固定回線の料金を節約できます。

・iPhoneの7GBを有効活用できる
パケット定額に割り当てられた7GBを使いきれる人はあまりいないと思いますが、パソコンやテレビでも使えれば有効活用できます。

・無線LAN機能が無い機器でもインターネットに接続できる
テザリングは無線LANを介して接続するので、無線LAN機能の無い機器は接続することができませんが、無線LANコンバーターを使用すれば接続することができます。
auやソフトバンクなどのパケット定額は月々7GBまでの制限があるのでヘビーな使い方は禁物ですが、大きな動画やファイルのダウンロードをしなければ、以外と7GB以内に収まります。


接続してみる

ネットワーク構成はこんな感じ。

青い線が有線LAN接続で、イナズママークが無線LAN接続。

今回は、
無線LANコンバーターにはプラネックスの「MZK-MF300N」
無線LANルーターはNECアクセステクニカの「Aterm WR8370N」
を使用します。

我が家で使用しているのはちょっと古い機種です。
最新の無線LANコンバーターは他にもこんなものがあります。

コンパクトなタイプ。USBで給電ができます。

BUFFALO 簡単無線LAN子機 WLI-UTX-AG300/C

こちらは、無線LANルーター(いわゆる親機)ですが無線LANコンバーターとしても使用できるハイブリットタイプ。
最近はこんなのも出てきているとは、便利になったものだ。

BUFFALO WZR-1166DHP2


NEC AtermWG1400HP PA-WG1400HP

1.iPhoneのIPアドレスを調べる

まずは、iPhoneのネットワークアドレスを調べます。

iPhoneのテザリングを有効にすると無線LANルーターとして機能し、通常の無線LANルーターと同様に、DHCPで自動的にIPアドレスを割り当ててくれます。
ノートPCやタブレットなどの機器の場合、自身のIPアドレスを意識する必要はあまりありませんが、無線LANコンバーターやNASなどのネットワーク機器には管理上の利便性を考慮し、固定のIPアドレスを割り当てたいので、まずはこれを調べます。


1) PCとiPhoneを無線LANでテザリングで接続します。

2) PC側の"ネットワーク接続の詳細"を見て、割り当てたIPアドレスを確認します。
「ネットワークと共有センター」から以下ダイアログを開き、「詳細」ボタンを押します。

この画面でIPアドレスが確認できます。

 IPv4アドレスの「172.20.10.1」がPCに割り当てられたIPアドレス。
デフォルトゲートウェイの「172.20.10.1」がiPhoneのIPアドレス。
サブネットマスクを確認してみると「255.255.255.240」とホストアドレスの範囲が非常に狭く設定されていることがわかります。
とはいえ、10台程度なら接続できそうなのでホームユースなら問題ないでしょう。

2.無線LANコンバーターの設定を変更する

iPhoneのテザリングはAOSSなどに対応していないので手動で設定する必要があります。 無線LANコンバーターの設定を変更しましょう。

1) 無線LANコンバーターの管理画面に接続する
MZK-MF300Nの場合は、 ブラウザを開いてアドレスに192.168.1.249を入力します。(初期設定のIPアドレス)
ユーザー名とパスワードを聞かれるので、MZK-MF300Nの裏に書いてあるユーザー名とパスワードを入力します。

2) 接続先のSSIDを変更する
画面上のメニューから無線LAN。続いて、画面左のメニューから基本設定を選びます。 SSIDにiPhoneのSSIDを入力し、適用ボタンを押します。
iPhone5は「iPhone 5」。iPhone5sは「iPhone 5s」固定のようです。わかりやすいですね。

3) 接続先のSSIDを変更する 画面上のメニューから無線LAN。続いて、画面左のメニューからセキュリティを選びます。
SSIDの選択にiPhoneのSSIDが表示されていることを確認します。
暗号方式は「WPA2」を選択。
WPA2暗号化は「AES」にチェックを入れます。
プレシェアードキーにはiPhoneのWi-Fiのパスワードを入力します。
プレシェアードキーはiPhoneの設定→インターネット共有 で確認できます。
上記を入力して適用ボタンを押します。

 4) 無線LANコンバーターのIPアドレスを変更する
画面上のメニューからネットワークを選びます。
ここで「1.iPhoneのIPアドレスを調べる」で確認したIPアドレスが必要になります。

IPアドレスに「172.20.10.13」を入力します。
サブネットマスクに「255.255.255.240」を入力します。
デフォルトゲートウェイにはiPhoneのアドレス「172.20.10.1」を入力します。
上記を入力して適用ボタンを押します。

ここまでで、iPhoneと無線LANコンバーターを接続する準備が整いました。

3.iPhoneと無線LANコンバーターを接続する。

続いてiPhoneと無線LANコンバーターを接続します。
基本的に、普通にテザリングするのと手順は一緒です。

1) iPhoneのテザリングをONにする
iPhoneの設定→インターネット共有とたどります。
次に、インターネット共有をONにして、テザリングを有効にします。


この時WiFiもONにします。WiFiがOFFの場合は「ONにしますか?」と聞いてくるのでONにします。

2) 接続を確認する。
iPhoneの画面上に青い帯が表示されればiPhoneと無線LANコンバータとの接続が成功です。

手順はちょっと面倒ですが、有線LANしか接続できない機器に対してもiPhoneのテザリングを有効活用できるメリットは大きいです。
ただし、テザリングはiPhoneの電池消費が激しいので、充電しながら使用することをおすすめします。
また、パケットの使いすぎには要注意ですね。

2013年5月6日月曜日

ノートPCクーラーを探す旅とZALMANの「ZM-NC1500」を購入した


ゴールデンウィークも今日で終わり。
休みの間は気候もよく、昼間は半袖でも過ごせるぐらいの気温に。
そろそろ夏到来の雰囲気です。

毎度ガジェット系の話題ではありますが、夏のPC暑さ対策にノートPC用のクーラーを購入しました。

購入前にまずはノートクーラーを探す旅に出ます。
色は白またはシルバー系を希望。
冷却シートで冷ますタイプもあるようですが、あまり評判が良くないようなのでファンで駆動するタイプをチョイスします。

最初に電気屋でよく見かける国内メーカーのノートPCクーラーを探してみることにします。
国内メーカーだと、エレコムさん、サンワサプライさん、バッファローさん辺りが出しているようです。
殆どが黒系でシルバー系だと以下な感じでした。バッファローさんはファンレスタイプのみの扱いのようです。


ELECOM ノートパソコン用冷却台 冷え冷えクーラー SX-CL06SV


ELECOM 冷え冷えクーラー/アルミ/ダブルファン/13.3インチ~14.1インチW対応/シルバー SX-CL07SV


サンワダイレクト ノートクーラー アルミボディ 静音 3ポートUSBハブ ノートパソコン冷却台 11.6~17インチ対応 大型ダブルファンで強力冷却 400-CLN019

店頭で手にとって見ましたが、質感がイマイチ(そこにこだわるの?)ということで、国内メーカーはパス。

で、結局買ったのが「ZALMAN」のノートPCクーラー「ZM-NC1500」。

ZALMAN ZALMAN NOTEBOOK COOLER ZM-NC1500 White ZM-NC1500W

特徴的な形のCPUクーラーを作っているメーカーで、自作PCパーツでは結構有名なメーカーです。
色が白だとこの商品しか見つからなかったというのが決めてです(笑)

まずは全体。
中央部のパンチング加工されたアルミ板と樹脂製で構成されています。
上に2箇所と下に滑り止めが付いています。


背面です。
足が付いています。ファンは2箇所です。


背面部。
USBポートが2つと冷却ファンスイッチ、回転数調節ツマミがついてます。
USBポートは1つをクーラー自身の給電に使用するので、USBハブとしては1ポート増えるだけなので、USBハブとしては期待出来ません。


冷却効果のあるアルミパネルです。
アルミパネルはここだけで、他は樹脂で構成されていますが、ノートPCの底面を覆うサイズなのでこれで十分です。


ZALMANのロゴです。


給電用のケーブルです。
両端がAオスのあまり見ないタイプです。


ノートPCを載せたところです。
13インチのVAIO Zですがピッタリサイズでした。よかった。
色的にMACBookとの相性が良さそうです。



【使ってみての感想】
冷却効果は十分得られました。
ファンの音は少ししますが、ノートPCが高温時に出す甲高い音に比べれば静かに感じます。
使いにくい点はスイッチ類が後ろにあるところです。とは言え、基本スイッチON状態なのであまり問題無いのですが。
おおむね良い買い物だったと思います。

2013年4月27日土曜日

DVDドライブ「DVRP-U8C」の補助電源をPSPの電源で供給してみる

自宅のPCのCD/DVDドライブは、アイオーデータのDVRP-U8を使っています。
USBメモリやスマホの普及で最近めっきり出番が少なくなったCDやDVDですが、LinuxOSのインストール時のインストールディスク作成時など時々出番があります。

DVRP-U8はバスパワーなので、取り回しも良く大変便利ですが、書き込み時に出力が足りなくなるため、別売りの電源アダプタによる電源供給が必要になります。
通常はオプション品のアダプタを使用するのですが、コネクタ形状がPSPのものと同じで代用可能と情報がありましたので、今回試してみました。

結論としては使えます。
今回は以下の2パターンを試してみました。

パターン1:PSP付属の電源アダプタを使用する
普通に使えました。

パターン2:100均のPSP充電ケーブルとUSB電源アダプタを使用する
ケーブルは100均ショップのセリアで買いました。
ケーブルが短いので、USBの延長ケーブルを噛ませたのですが、うまく行きませんでした。
なので、USBの延長ケーブルを取り払い、PSP充電ケーブルとUSB電源アダプタを直接つないでみたところ、書き込み時が開始できました。

DVDが読み込めない、書き込み時できないという方、お試しください。

DVRP-U8CK
アイ・オー・データ

ポータブルCD/DVDドライブ

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2013年1月19日土曜日

PocketWiFiとバッファローの無線LANコンバータ WLI-TX4-G を接続する 質問編

コメントに、「PocketWifi「GP01」で、ソニーのネットワークコンポ「NAS-M7HD」のネットワーク機能を利用したい」と質問があったので、まとめてみました。
ここでは、以前ブログで紹介したバッファローの無線LANコンバーター「WLI-TX4-G」を使った設定方法を紹介します。

ネットワーク構成は以下の感じになるだろうと予想。



PocketWifi「GP01」とソニーのネットワークコンポ「NAS-M7HD」は持っていないので、検証してないのですが、イーサネットや無線LAN(IEEE 802.11b/g/nなど)は統一された規格なので、まず大丈夫だと思います。
我が家でもこの方法で有線LANポートしか持っていないNASと液晶テレビをポータブルルーターの配下にぶら下げています。(ちなみに、今使っているのはソフトバンクのウルトラWifi 007Z。)

前置きが長くなりましたが、以下が手順です。

1.WLI-TX4-Gをネットワークに参加させる

(1)GP01のIPアドレスを確認する
まず、WLI-TX4-Gをネットワークに参加させる必要があります。
ルーターのIPアドレスは「192.168.1.1」のパターンが多いのですが、WLI-TX4-Gの出荷状態のIPアドレスは「1.1.1.1」ですので、このままではネットワークに参加できません。

設定を行うに当たり、GP01の管理画面からルーターのIPアドレス、サブネットマスクを確認しておきます。
今回の例では、IPアドレスは「192.168.1.1」、サブネットマスクは「255.255.255.0」で進めます。
出荷時のままの設定であれば、この設定値だと思います。
(2)PCとWLI-TX4-Gを有線LANで接続する
WLI-TX4-Gの管理画面にアクセスするためにPCとWLI-TX4-Gを有線LANで接続します。
また、PCが無線LANに接続している状態であれば、有線LANの接続に変更します。

次に、PCからWLI-TX4-Gへアクセス出来るようにするためにPCのIPアドレスを変更します。
IPアドレス:1.1.1.2
サブネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイとDNSば未入力。

(3)WLI-TX4-Gの管理画面からIPアドレスを変更する
ブラウザから管理画面にアクセスします。
アドレスバーに「1.1.1.1」を入力します。

すると、ベーシック認証の画面が出てくるので、IDとパスワードを入力します。
出荷状態では、IDは「root」、パスワードは入力しないで、OKボタンを押します。

管理画面が表示されます。画面上の「詳細設定」リンクをクリックします。

次の画面では画面左側の「アドレス設定」リンクをクリックします。

画面右側にIPアドレスの変更画面が表示されます。

IPアドレス:192.168.1.205
サブネット:255.255.255.0
ここでホストアドレス(205の部分)を205にしてますが、他の端末と重複しなければなんでもよいです。
設定ボタンを押して、次の画面でも設定画面を押します。
設定完了まで数秒から数十秒 かかります。画面の指示に従います。

次に、変更したIPアドレスのWLI-TX4-Gへアクセスできるか確認します。
ネットワークアドレスが変更されているので、PCのアドレスを変更します。

IPアドレス:192.168.1.206
サブネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイとDNSば未入力。

再度、ブラウザから管理画面にアクセスします。
アドレスバーに先ほど設定した「192.168.1.205」を入力します。

IDとパスワードのダイアログが表示されたら、先ほどと同じIDとパスワードを入力します。
ログインが成功し、管理画面が表示されたら、成功です。
これで、ネットワークへの参加は完了です。

2.GP01とWLI-TX4-Gを無線LANで接続する

(1)SSIDと暗号化設定を行う
続いて、GP01とWLI-TX4-Gを無線LANで接続させる設定を行います。
画面中央辺りの「エアステーション(親機)へ接続する」をクリックします。

SSIDや暗号化方式に関する設定画面が表示されます。
GP01のSSID、セキュリティを設定してください。
SSIDは検索ボタンから検索することもできます。
入力したら、「設定」を押します。

確認画面が表示されるので、更に「設定」をクリックします。

設定完了画面が表示されるので、「設定完了」をクリックします。
設定完了まで数秒から数十秒 かかります。画面の指示に従います。
これで、GP01とWLI-TX4-Gが無線LANで接続されているはずです。

接続出来れば管理画面のTOPの右側に接続状態が表示されます。

(2)WLI-TX4-G~GP01間の疎通確認を行う
更にWLI-TX4-GからGP01へPINGで疎通確認を行います。
詳細設定の画面の右側からPINGテストをクリック。
続いて、宛先アドレスにGP01のIPアドレス「192.168.1.1」を入力して実行を押します。

通信が成功すると、以下のような結果が表示されます。
これで、WLI-TX4-GとGP01が無線で接続されました。


3.PCからWLI-TX4-G疎通テスト。

PCから有線LANを抜きます。
次に、PCとGP01が無線LANで接続された状態にします。

PCからGP01を経由してWLI-TX4-Gへアクセス可能か疎通確認を行います。
再度、ブラウザから管理画面にアクセスします。
アドレスバーにWLI-TX4-GのIPアドレス「192.168.1.205」を入力します。
IDとパスワードのダイアログが表示されたら、先ほどと同じIDとパスワードを入力します。
ログインが成功し、管理画面が表示されたら、成功です。
これで、疎通確認は完了です。

4.WLI-TX4-Gとコンポを有線LANで接続

LANケーブルでWLI-TX4-GとNAS-M7HDを接続すれば、NAS-M7HDがGP01のネットワークに接続できるはずです。
うまくいかなければ、NAS-M7HDのネットワーク設定を確認しましょう。
DHCPをONにしておけば自動的にIPアドレス、サブネットマスク等のネットワーク情報を設定してくれるのでONにします。

あとはNAS-M7HDのネットワーク機能を使ってみて、インターネット等に接続出来るか試してみてください。

LAN端子用メディアコンバータ WLI-TX4-G
バッファロー

無線規格:IEEE802.11b/g

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